uru-osu’s diary

教員6年目。思ったことボソボソ呟く。

いのちだいじに

どうも、ウルオスです。久しぶりの投稿です。

 

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

そろそろ所見シーズンですよね。憂鬱すぎて震えますよね。

授業に所見に、校務分掌に、その他事務作業に、、、、頭抱えます。

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ただ、僕の勤務校では

・いつも通りの総合所見は200字程度。

・道徳、総合的な学習の時間の所見はなし。

 

つまり、作業としては例年の3分の1程度。

 

皆様の勤務校はいかがでしょうか。

 

 

…ということで、今日は所見のお話を書きます。

先に言っておくと、所見の文章は「担任が信念をもって書いた(気持ちのこもった)文」であれば、本来手直しなどいらないと思っています。

これから書いていく中には一種の”諦め”が入っていますので、毎回の所見を楽しみながら(ワクワクしながら)書いている方が読むのは推奨していません。

 

 

 

そもそも、所見って何?

所見は(僕の感覚としては)その学期で頑張ったことなどを一定の文字数でまとめた”言葉の贈り物”です。

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どんなことを書くのかというと・・・(ざっくりとですが)

・学期の中で、その子がどのようなことに取り組んだのか

・どのようなことを頑張ったのか

・どのような成長をしたのか

・課題(僕はほぼ書いたことがありませんが)

・次年度(次学期)への励まし

 

このような視点で、一人一人に的確かつ意欲が高まるような言葉を送ります。

(これが難しいのです。)

 

所見を書くときにすべきこと

まずは情報を整理しましょう。

・その子がどのような人なのか。

・得意なことは何か。

・最近頑張っていることは何か。(学校での生活、放課後)

・クラブや委員会での様子はどうか。

・学級での当番や係、諸活動への取り組みの様子はどうか。

・苦手としていることは何か。

など、情報がなければ書くことができません。

 

適当なことを書けば、子どもたちや保護者に見抜かれてしまい、信用失墜します。

 

そのために!!

情報整理の仕方はパソコンでやろうが、紙媒体でやろうが構いませんが、早い段階から子どもたちの様子を記録しておくことが大切です。

 

その情報を頭に入れて接することは、学級経営にも生きてきます。

 

 

早く終わらせるためにすべきことは?

①文例集を参考にする。

https://edupedia.jp/article/53233f91059b682d585b62af

 

どの子も輝く!  通知表の書き方&所見文例集 小学校高学年
 

 所見の書き方の文例集は、もうこの世に溢れているのでそちらを購入するのもよいかもしれません。

 

ただ、大切なのは「目の前の子どもたちの姿を思い描いているか」です。

文例集に乗っている言葉は、書いた人が目の前の子どもたちの姿を思い描いて書いてきたものです。

それを頭に入れておかないといけません。

ただ楽をするために文例集を活用すると痛い目を見ます。

 

ちなみに、僕も所見の文例集の本を先輩からいただいたことがありましたが、読んだことはありません。(先輩…ごめんなさい笑)

 

 

②「所見の書き方の傾向分析」をする。

ぼくが所見を書くときにすべきことNO.1だと思っていることです。

なぜかというと、文例集を参考に書いたことでも管理職チェックで弾かれることがあるからです。

そう、悲しいことに結局は管理職好みの文章に直されてしまうのです。

直すのはとてもストレスです。

本音を言うと「こんなに気持ち込めて書いたのに直すなよ!」と思うときもちょっとあります。(保護者も読むものなので仕方ないのですが)

 

管理職も忙しい時間を割いてみてくださっています。

できるだけ直しを少なくすることも早く終わらせるためには大切。

だからこそ「こだわりポイント」を見つける必要があるのです。

 

教員一年目の方は特に、先輩方から昨年度の所見を見せていただくことをおすすめします。

そこから管理職好みの表現(使える表現)を分析しましょう。

できれば管理職に提出した所見の下書きを見せていただくのが一番良いです。

直しをされている部分の傾向分析はとても役立ちます。

 

 

先輩方に見せていただいた所見の文言をそのまま使っては、ただのパクリです。

前述したように、目の前の子どもたちの姿を思い描けているかが大切なので、文例集も含めて、”参考程度”に留めておきましょう。

 

参考にしながら、自分のクラスの子バージョンにアップグレードしていくのです。

 

提出前には、事前に学年で見合うこと

管理職への提出前には、必ず学年で見合いましょう。

他の先生方の所見はとても勉強になります。

素敵な表現を見つけて、自分の蓄えにすると、次回の所見に生かすことができます。

 

また、学年で見合うことによって、管理職チェックで直される文言も減りますし、自分の文章に自信をもつことができます。

(それでも学年全体で管理職から弾かれていた現場も見たことがあるので安心はできませんが。)

 

注意!命削るべからず。

所見シーズンは精神的にストレスがかかりますし、所見を仕上げるために残業をすることも多々あるので、肉体的(体力的)にもきつくなります。

 

どの学校にも「命を削って」所見を仕上げる方がいます。だめ。

僕の先輩の名言をお送りします。

「所見は命を削ってまで書くものではない!!!」

 

本当にその通りだと思います。

何のために書くのでしょうか。

大切なのは、所見を書くことではなく、授業や日々の子どもたちとの関わりではないしょうか。

 

じゃあ書かなくていいのか、と言われるとそうではありません。

やりたくなくても、やらなければならないことなのです。

 

だからこそ、今回提案したように以下の二点をおすすめします。

  1. 早めから情報を集める。集めた情報を整理しておく。
  2. 文例集を参考にしたり、所見の書き方の傾向分析をしたり、使える語彙を増やしておく。

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最後に

あなたが所見を通して、その子自身や保護者に伝えたいことは何ですか?

いろいろ思い浮かびますよね。

 

でも、それって所見だけで伝えるのでしょうか。

限られた文字数で伝えられるのでしょうか。

 

僕はあまりそう思いません。

だからこそ所見に時間をかけるのではなく、日々の授業準備や評価、学級便り、学級掲示、何より「子どもたちと向き合う時間」に時間を割くべきなのです。

 

一学期も残りわずかになりました。

少しでも子どもたちの笑顔、そして成長のために時間を使えますように。

時間は有限です。皆様の体力も有限です。

 

今回、具体的な文例などについては触れていません。

何かありましたらコメントでも、ツイッターのDMでもかまいませんので、ご連絡いただければと思います。

 

では、今日も有意義な時間をお過ごしください。

ウルオスでした!