uru-osu’s diary

教員6年目。思ったことボソボソ呟く。

選択肢を与える関わり

どうも、ウルオスです。

 

在宅勤務も今週で終わりです。

もう分散登校などで子どもたちと授業している先生方もいる中で、ゆったりとした時間が過ごせているのは幸か不幸か。

子どもたちには会いたい。

でも激務が待っていると考えるとちょこっとだけ気持ち落ち込みます。

なーんて、書いても結局は子どもたちがいると嬉しいんですけどね。

 

さて、今日は「子どもたちの人間関係」についてです。

Instagramでも投稿したので、ブログでは少し詳しく書きます。

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よくこう言ってる人いませんか。

「君たちはケンカばっかりだから、もう離れなさい!」

「明日から○○さんじゃなくて、●●さんと登校しなさい!」

と言ってる人。

 

え、いない?気づいていないだけで、きっといます。(無理やり笑)

 

僕の周りには何人かいるんです。

3年目くらいまでは自分自身も同じような指導を子どもたちへしていました。

 

よくよく考えたら、その発言って、完全に教師の都合ですよね。

子どもたちのため、という正義を振りかざした大人の都合。

離れたことでトラブルがなくなれば楽ですよ、そりゃ。

でも、子どもたちの思いを無視しているような感じがします。

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さて、数年前を振り返って…

初めて6年生担任したとき、11月頃にいじめが起きました。

(薄々感じていたのに、表面化するまで手を打たなかったので大反省)

女子集団の中での仲間外れ。

そのグループの全員が、自分が仲間外れにされたくなくて必死。

怖くて離れられない人もいれば、一人になってしまいそうで離れられない人もいた。

 

時間をかけてできるだけ丁寧に対応しました。

話し合いには学年主任も入っていただきました。

 

「困っていること、苦しいこと、全部吐き出そう。」

「このままじゃみんな幸せにはなれない。」

「誰が何を言っても、絶対に恨みっこなしで話そう。」

などと主任が話すと、出てくるたくさんの言葉。

 

あぁ、こんな苦しい思いをさせていたんだな。と感じました。

 

でも主任は最後まで

「君たち離れなさい。」とか「仲良くしなさい。」とかは言いませんでした。

 

みんなの思いを全部受け止めた上で

「こうしてみるのもいい。」「こういう方法もある。」

などと提案していました。

 

あくまで、選択肢を与えていました。

強制された関係は続かないし、思考停止を生むからだそうです。

 

その話し合いの翌日からは

ある子は男子と毎日ドッジボールで遊べるようになりました。

ある子は「こういうことはやめよう」と伝えられるようになりました。

ある子は別の関係を作れるようになりました。

 

結果的には、その女子たちの関係をそれぞれが見直すことができたので、良かったと思っています。

(もちろん、そのようなことが起きないのが一番)

 

一番仲間外れの被害を受けた子は、仲間外れの中心になっていた子と同じ部活で汗を流しているそうです。

「あの時しっかり話せたから。」と言っていました。

 

一度離れる選択をしても、また仲良くなることもある。

 

大切なのは、関係を強制するのではない。

子どもたちの中にない選択肢を与えることなのだと学びました。

 

 

今後も同じ方法でうまくいくとは限りません。

でも、子どもたちの選択肢を増やしてあげられるような関わり方をしたいなと思っています。

 

 

今日は、少し重たい話でした。

自分にとっても重たい話。

でも絶対に忘れちゃいけない話。

 

 

これを読む皆さんの子供達との関わりを見直すきっかけに、少しでもなれば嬉しいです。

 

子どもたちのこと、たくさん愛してあげてください。

ウルオスでした。